伊勢赤十字病院脳神経外科は昭和59年に開設された当時から24時間/365日 頭部外傷・脊椎脊髄損傷・脳卒中など緊急疾患に対応できる体制を整えております。救急疾患だけではなく脳腫瘍・脳血管障害・脊椎脊髄疾患の主要な疾患に対してサブスペシャリティの知識をもった医師が在籍し、新しい機器や技術を積極的に導入し幅広く対応しています。
年間入院患者数は約1000人、年間脳卒中患者は約700人(脳神経内科でも担当)、年間手術件数は450件程度で推移し、症例経験数が非常に多い施設です。
脳腫瘍に対しては全国でも数少ない術中MRIを使用した手術や内視鏡を用いた手術を行っています。悪性脳腫瘍に対して最新の放射線治療装置を用いて放射線治療科と連携して放射線治療を行うとともに化学療法も行なっています。(放射線治療に関しては放射線治療科の項目を参照してください)
脳血管障害に対しては直達手術のサブスペシャリティを持った医師と脳血管内手術のサブスペシャリティを持った医師が在籍しています。
ガイドラインに沿って保存的治療を適切に行う事を第一に考えた上で手術を考慮します。手術は多種類の検査を元にカンファレンスで直達手術と血管内手術について検討したうえで決定し実施しています。
脊髄脊椎疾患に対しても神経外科医として積極的に取り組んでいます。ナビゲーションを使用した固定術をはじめ新しい技術を積極的に取り入れています。また還流型内視鏡を使用した完全内視鏡脊椎手術など低侵襲で安全な手術に取り組んでいます。
その他にも正常圧水頭症に対するシャント術、顔面痙攣や三叉神経痛に対する神経血管減圧術、痙縮に対するバクロフェン持続髄注ポンプ留置、難治性疼痛に対する脊髄刺激電極留置など生活機能改善を目指した治療も実施しています。
脳血管障害とは、脳の血管のトラブルで起こる病気の総称です。血管が詰まるタイプと血管が破れるタイプがあり、血管が詰まって起こるのが「脳梗塞」、血管が破れて起こるのが「脳出血」と「くも膜下出血」で、これらを総称して「脳卒中」と呼びます。
「脳卒中」は、突然に発症します。発症するその瞬間までは何もないことがほとんどです。適切な内科的治療で予防することが必要ですし、原因となるような血管病変に対しては適切なタイミングで外科的治療を行っておくことが必要です。脳神経外科では、これら脳卒中の原因となるような脳血管病変の外科的治療を行っています。
※ 実際に脳卒中が発症した場合の治療に関しては、脳卒中センターのページを参照してください。
脳出血の原因は「高血圧」であることが多く、それを防ぐための外科治療はありません。動脈硬化危険因子の管理をふだんから徹底しておくことが必要です。稀に、血管病変が脳出血の原因になることがあります。
CT、MRI、PET-CT、脳血管撮影、頚動脈エコー、脊髄腔造影、脳血流シンチ、 電気生理検査(脳波、神経伝導速度検査など)、高次脳機能検査
| 西暦 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総数 | 546 | 529 | 417 | 494 | 585 |
| 直達手術総数 | 430 | 435 | 334 | 412 | 453 |
| 脳血管障害総数 | 86 | 67 | 55 | 57 | 48 |
| 脳動脈瘤 直達 | 49 | 38 | 29 | 35 | 30 |
| 脳腫瘍総数 | 54 | 39 | 51 | 42 | 46 |
| 下垂体腫瘍 | 5 | 4 | 7 | 5 | 9 |
| 脊椎脊髄疾患総数 | 68 | 114 | 64 | 124 | 156 |
| 頭部外傷総数 | 142 | 134 | 188 | 134 | 124 |
| 水頭症 | 34 | 28 | 25 | 16 | 24 |
| 神経血管減圧術 | 3 | 2 | 5 | 1 | 3 |
| 血管内手術総数 | 116 | 94 | 83 | 82 | 132 |
| コイル塞栓 | 4 | 3 | 11 | 10 | 20 |
| 血栓除去 | 72 | 58 | 48 | 51 | 59 |
| CAS | 24 | 28 | 14 | 15 | 39 |
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