伊勢赤十字病院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。また平素より当院の活動にご理解並びにご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
当院は、伊勢神宮を擁する三重県伊勢市に位置し、明治37年2月1日、日本赤十字社の最初の支部病院である三重支部山田病院として開設され、以来122年にわたり地域医療を堅持してまいりました。
三重県、特に当院が位置する県南部は南北に長い地形を特徴とし、交通アクセスの不備、医師・病院の偏在という問題が以前から指摘されてきました。こうした厳しい環境の中においても、当院は昭和60年には県初の救命救急センターを設置し、年間約10,000台の救急車を受け入れています。その後、地域がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、へき地医療拠点病院、ドクターヘリ基地病院の指定を受け、急性期・救急医療を担う病院として成長してきました。さらに、この数年では県内で配備の遅れている精神科身体合併症病棟(MPU病棟)の設置やがんゲノム医療連携病院の認定の取得など、「いかなる疾患も、当地で治療を完結する」という方針を貫いて現在に至っています。
もちろん、急性期病院としての良質な医療の提供は大前提です。質向上に努め、PDCAを回して改善活動を進めていくことが安心・安全な医療の提供に繋がります。昨年から今年にかけて、臨床検査室の品質と能力を保証する国際規格であるISO 15189の認証や、救命救急センターの質指標となる日本外傷学会認定の外傷診療施設機能評価でS評価を取得しました。質改善のマインドを常に持ち続け、病院機能をアップデートすることを心がけています。
近年、平均寿命の延伸による患者層の高齢化を背景として、身体への負担がより少ない治療法が求められています。当院でも低侵襲治療を積極的に導入しており、ハイブリッド手術室では、脳卒中や脳動脈瘤に対してのカテーテルを用いた脳血管内治療の他、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)や大動脈瘤に対するステント留置術(EVAR、TEVAR)、経カテーテル左心耳閉鎖術(WATCHMAN)も数多く実施しています。さらに、ロボット(da Vinci)手術症例も増加していますが、ロボット手術は人間の手よりも繊細な動きと可動域の広いロボットアームにより従来の手術に比べて身体への負担が最小限に抑えられるのが特徴です。当院では2台のロボットを保有し、泌尿器科、外科、婦人科領域で年間約300例の実績があります。今後は呼吸器外科での導入により400例以上を目標としてさらに精密で安全な手術を目指しています。
伊勢赤十字病院は、赤十字の理念に基づき、地域の皆様の健康と幸福を守るため、常に進化し続ける病院でありたいと願っています。
伊勢赤十字病院長 楠田 司
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