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脳腫瘍

脳腫瘍とは

脳腫瘍とは、頭蓋内(頭の中)にできる腫瘍(できもの)のことです。発生頻度は人口10万人あたり年間10〜12人程度と比較的まれですが、腫瘍の種類やできた場所により、症状や治療の必要性は大きく異なります。

無症状で経過観察のみでよいものもあれば、

急速に進行し早期の治療が必要となるケースもあります。

脳腫瘍の種類

脳腫瘍は大きく原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍に分けられます。

原発性脳腫瘍

脳やその周囲の組織(神経・髄膜・下垂体など)に直接発生する腫瘍です。代表的なものに髄膜腫、神経鞘腫、神経膠腫(グリオーマ)、下垂体神経内分泌腫瘍などがあります。病理診断で考えると150種類以上あります。良性腫瘍と悪性腫瘍にわけられます。

良性腫瘍

脳以外の組織から発生することが多く、増大はゆっくりです。周囲の組織にあまり広がらないため、周囲との組織との境目が比較的はっきりしています。

悪性腫瘍

脳から発生することが多く、進行が速いです。周囲の組織に浸潤(しみ込むように広がること)し、周囲の組織との境目がはっきりしません。

転移性脳腫瘍

肺がん、乳がん、大腸がんなど、他の臓器からがんが脳に転移してできる腫瘍です。悪性で複数個できることもあります。

どのような腫瘍かを確定するには、手術で採取した組織の病理検査が必要です。

主な症状

  • 局所症状
  • 頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん)症状
  • てんかん発作

検査について

腫瘍の位置や大きさを確かめるために、まずCT検査やMRI検査など行います。他にPET-CTや脳血管撮影を行うことがあります。

  • CT検査:頭部の断層画像を撮影します。緊急時にも迅速に行うことができます。
  • MRI検査:より詳しい画像を取得し、腫瘍の有無や性質を調べます。
  • PET-CT:腫瘍の活動性や転移の有無を調べます。
  • 脳血管撮影:手術の準備として、腫瘍と血管の関係を詳しく調べる場合に行います。

治療について

腫瘍の種類や進行度、さらには患者さんの状態をふまえて、以下の治療を組み合わせて行います。

  • 経過観察:症状がなく、良性が疑われる場合にMRIなどで定期的に経過を観察します。経過中、腫瘍が増大すれば治療を行うこともあります。
  • 手術:一般に画像検査の結果で悪性腫瘍が疑われる場合、良性でも症状がある場合、経過観察中腫瘍が増大した場合において、腫瘍の摘出または生検(組織の一部を取る)を行います。 手術の目的は、脳への圧迫を取り除くこと、病理診断を行うことです。
  • 放射線治療・化学療法:病理診断の結果に応じて行います。 放射線治療は腫瘍の再発や進行を抑えるために用いられ、化学療法は主に悪性腫瘍に対して行われます。

ご不安な方へ

脳腫瘍と診断されると、大きな不安を感じられるかもしれません。当院では、脳神経外科の専門医が中心となり、診断から治療までチームで対応しています。ご不明な点やご不安なことがあれば、医師や看護師までお気軽にご相談ください。