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腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、腰の骨(腰椎)が本来の位置から前や後ろにずれてしまう病気です。多くの場合、腰椎の4番目(L4)と5番目(L5)の間で起こり、神経の通り道(脊柱管)が狭くなることで、腰痛や足のしびれ、歩きにくさなどの症状を引き起こします。

すべり症には主に2つのタイプがあります。

  • 腰椎変性すべり症
    • 中高年の女性に多く、加齢による椎間板や関節、靭帯のゆるみが原因で、骨が前にずれてしまうタイプです。
  • 腰椎分離すべり症
    • 成長期のスポーツなどによる疲労骨折(分離症)が原因で、椎骨が前にずれるものです。若年層に多く見られます。

主な症状

すべりの程度や神経の圧迫具合によって症状は異なります。

  • 腰の痛み
  • お尻から太もも、ふくらはぎにかけてのしびれや痛み(坐骨神経痛)
  • 長く歩くと足がしびれて休みたくなる(間欠性跛行)
  • 足の力が入りにくい、つまずきやすい
  • 排尿や排便のコントロール障害(重症例)

症状が進行すると、歩く距離が制限されたり、立ち上がる・歩くといった動作が困難になったりすることがあります。

診断方法

以下の方法で腰椎すべり症の診断を行います

  • 診察・問診:症状の経過、日常生活への影響などを確認します。
  • 画像検査
  • レントゲン(X線):骨のずれの程度を確認します。
  • MRI:神経の圧迫状態を詳しく調べます。
  • CT:疲労骨折や骨の変化を評価します。

治療について

保存療法(まずは手術を行わない治療)

多くの方はまず保存療法から始めます。

  • 薬物療法:痛み止め、筋肉の緊張を和らげる薬など。
  • リハビリ:腰回りの筋力をつけて骨の安定を図ります。
  • コルセット:腰椎を支え、動きをサポート。
  • 生活指導:正しい姿勢、腰に負担をかけない動作の習得。

手術療法(保存療法で改善しない場合)

神経の圧迫が強い場合や、日常生活に支障が出ている場合は、以下のような手術を行います。

  • 除圧術:神経を圧迫している骨や靭帯を取り除き、神経の通り道を広げます。
  • 固定術:ずれた骨をネジや金属の棒(インストゥルメント)で安定させます。ナビゲーション装置を使って安全性と精度を高めた手術を行います。

手術方法は症状や画像所見に基づいて個別に判断します。

予後とリハビリ

手術後はリハビリテーションを行い、腰の安定性を高めて再発を防ぎます。筋力トレーニング、ストレッチ、有酸素運動などを段階的に進めていきます。適切な治療とリハビリにより、多くの方は良好な経過が期待できます。

このような症状があればご相談ください

  • 腰や足に痛みやしびれが続いている
  • 歩いていると足がしびれて休まないと歩けない
  • 足の力が入りにくい、つまずきやすい
  • 排尿や排便の異常がある

症状が軽いうちに対応することで、進行を防ぎ、より良い治療結果が得られます。おかしいなと感じたら、お早めにご相談ください。