当院では、アキュレイ社製の「Radixact X9」とバリアンメディカル社製の「Trilogy」の2台の高精度放射線治療装置が導入されています。
強度変調放射線治療(IMRT)とは、3次元的に複雑な線量分布を作成するためにコンピュータを使用して計算を行い、照射野内の放射線の強度を変化させながら多方向から照射を行う技術です。
腫瘍や正常組織の形、大きさ、場所に応じて、凹凸のある放射線強度を正確に3次元で設定することができます。
当院に導入された装置は2台ともこのIMRTに対応しています。
当院に導入されているRadixact X9は強度変調放射線治療専用機で従来型の放射線治療用照射装置と比較し、より複雑な線量分布にて照射を行う事が可能となっています。 以下の技術も導入されています。
呼吸などで移動する腫瘍を呼吸追尾カメラと標的検出用のX線装置で把握し、リアルタイムに追跡しながら照射します。 放射線照射範囲を最小限にすることができ、より副作用の少ない安全な治療が可能になります。 肺癌のように腫瘍が動く部分では特に有効とされます。
従来のリニアック装置に備わっていたMVCTやCBCT画像と比較し、より鮮明な画像が得ることができるようになりました。このことにより、標的位置の同定、照射位置の修正が容易になり、これまで以上の効果と副作用の軽減が期待できます。
当院に導入されているTrilogyは汎用型放射線治療照射装置です。 以下の技術も導入されています。
当院で導入した照射装置Trilogyには、ExacTracシステムおよび6軸ロボティックカウチを導入しています。
このシステムは、赤外線カメラとX線を既存の一般外照射用リニアックに取り付けることにより、従来の患者セッティングを自動的かつ高精度に実施できるものです。 先進的なIGRT(画像誘導放射線治療)による正確な患者ポジショニングはよりよい治療精度をもたらすとともに、セットアップ時間短縮と高スループットを実現します。
また、従来の放射線治療寝台は縦、横、高さ方向とカウチ回転の4軸でしか患者の位置補正を行うことができませんでした。 6軸ロボティックカウチでは従来の4軸に加え、患者さんの2方向の回転のずれを補正することも可能です。
2方向からのX線で内部構造を高精度に撮像することにより、体内の状態を今まで以上に詳しく知ることができ、ターゲットをより精密にポジショニングすることが可能です。 撮像した画像はワークステーションに転送され、治療計画上のDRR画像との位置ずれを自動補正します。
赤外線カメラはビデオカメラとともにリニアックルームの天井に固定され、患者の動きは、セットアップから治療中までリアルタイムに追尾できます。
このシステムにより以下のことが可能となっています。
放射線治療計画用CTは、どのように放射線を照射するかの計画を立てるにあたって必須のシステムです。
CT画像上で病変部位と正常組織を確認しながら、患者さん一人一人に合わせて計画を行います。これにより、正常組織を避けつつ腫瘍に集中して放射線を照射できるような計画を立てることが可能です。
当院のシステムでは、呼吸などによる腫瘍の動きを仮想的に再現できる4次元 CTの撮影が可能です。 このシステムにより、呼吸による動きのある腫瘍においても、この動きを把握した、適切な治療計画が可能です。
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