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内用療法の各種治療

ゼヴァリン

90Y標識坑CD20モノクローム抗体による再発又は難治性低悪性度非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫の治療。

概念図1

B細胞リンパ腫表面のCD20の抗原というのは、B細胞系統だけにあって、リンパ腫の治療に、既に用いられています。
この腫瘍細胞の表面抗原CD20に対する、クローン抗体CD20にイットリウム90(90Y)をキレート結合したものを用います。
これを静注すると、腫瘍細胞にたどり着いてイットリウム90からのβ線で腫瘍細胞を破壊します。

概念図_2

イットリウム(90Y)から放出されるベータ線は、結合した腫瘍細胞だけではなく近傍の腫瘍細胞にも照射されるため(Cross-Fire Effect)、大きな腫瘍や血管分布の少ない腫瘍に対する効果も期待出来ます。このように、ゼヴァリンによるRI標識抗体療法は従来の化学療法や抗体療法などとは異なる作用機序を有する革新的な治療法です。

NaI-131によるRI治療

バセドウ病の治療

バセドウ病の代表的な3つの治療法の特徴を表に示します。

バセドウ病の3大治療法
※患者向けパンフ/harecoco.net参照
長所 短所
抗甲状腺剤 ・特別な技術が不要 ・治療しながら日常生活が可能 ・治療効果が可逆性 ・副作用があり得る ・寛解までの期間に個人差 ・多くの場合長期におよぶ ・再発率が高い
RI治療 ・治療効果が比較的短期で得られる ・副作用・合併症がない ・特殊な設備が必要 ・治療後、低下症の発生率が高い
手術 ・期限付きで寛解が得られ、再発率が低い ・手術跡を残す ・危険性・後遺症があり得る ・治療成績、術後の合併症が術者の技術に依存する

バセドウ病の治療には、抗甲状腺剤による薬物療法、放射性ヨードによる内用療法、それに外科手術による切除の3つがあり、それぞれに長所短所があります。内用療法は甲状腺のヨウ素取り込み能を利用して、放射性のヨウ素(131I)を特異的に甲状腺に集め,甲状腺濾胞細胞を破壊する放射線療法です。
バセドウ病のRI治療はすでに1942年から始まっています。治療方法もほとんど変わっていません。日本でも1950年代に始まり、すでに60年以上の経験と実績を残してきています。それはRI治療が、非常に理にかなった治療法だからです。

アブレーション

NaI-131による術後甲状腺癌転移巣の治療

甲状腺癌と診断され甲状腺全摘術によって病巣をすべて取り除くことができたと判断された場合でも、わずかに残っています。わずかに残っている甲状腺を放って置くと甲状腺癌が再発したり、他の部位に転移したりすることがあります。これを予防する目的で、放射性ヨード(カプセル剤)でわずかに残った甲状腺の処置をする治療です。アブレーションを行っておくと、再発予防になるだけでなく、万が一再発した場合にも、発見しやすくなる事が知られています。

ゾーフィゴ

去勢抵抗性前立腺がん治療

骨転移した去勢抵抗性前立腺がん(男性ホルモンの分泌を抑える治療を実施しても症状が悪化する前立腺がんのこと)に対して延命効果や病的骨折の予防に効果が期待できるお薬が、ゾーフィゴ静注です。
ゾーフィゴ静注には、アルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム-223」という放射性物質が含まれています。

このラジウム-223には、骨の成分であるカルシウムと同じように骨に集まりやすい性質があり、代謝が活発になっているがんの骨転移巣に多く集まります。そして、そこから放出されるアルファ線が、骨に転移したがん細胞の増殖を抑えます。このアルファ線は、エネルギーが高く、細胞を破壊する力が強いという特徴があります。しかし、アルファ線の力が届く距離は0.1ミリ未満(体内)と短いことから、正常細胞に影響を及ばすことは比較的少ないとされています。
ゾーフィゴ静注は、4週間ごとに1回、静脈注射で投与します。最大6回の注射を受けると、ゾーフィゴ静注による治療は終了です。