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脂肪性肝疾患

最近ではウイルス性肝疾患による死亡者が年々減少傾向にある一方で、生活習慣病を基盤とする所謂脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝炎やアルコール性肝疾患)を基礎疾患とする肝疾患が年々増加しています。肝疾患の早期発見・早期治療のきっかけとして、2023年6月日本肝臓学会から「奈良宣言2023」が提唱されました。「stop CLD」(CLDはchronic liver disease;慢性肝疾患の頭文字)、「ALT over 30でかかりつけ医を受診」を合い言葉に啓蒙活動が開始されました。脂肪肝自体の診断は超音波検査で比較的簡単にできますが、その中でも線維化進展、のちに肝硬変や肝臓がんに移行する脂肪性肝炎の診断が、予防、早期診断にも必要となってきます。

具体的にはALT30U/L超が持続し、脂肪肝と診断された症例のうち、線維化予測マーカー(2024年2月よりELFスコアという検査項目が保険適用で測定可能となっています。かかりつけ医さまで測定が可能と思います)で線維化進展疑いと言われましたら、当科へのご紹介を検討してもらって下さい。当院では肝硬度、線維化の程度が予測可能な超音波装置など、必ずしも肝生検(肝臓を一部とる検査)を必要とせずに診断を行っています。肝硬変の有無、線維化進展や発癌riskの状況に応じて経過観察の方法をおすすめさせて頂きます。