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膀胱がん

筋層まで浸潤していない膀胱がん(筋層非浸潤性膀胱がん)の場合、内視鏡手術と再発予防効果を期待して膀胱内生理食塩水持続洗浄 (Onishi T et al. BUJ Int. 2017) やBCG膀胱内注入療法を行います。
筋層まで浸潤しているがん(筋層浸潤性膀胱がん)の場合、標準治療は膀胱全摘除術ですが、膀胱温存の希望があり、当科の温存プロトコールに適応したかたには、抗癌剤治療と内視鏡手術を組み合わせた膀胱温存治療も行っています(Onishi T et al. Urol Oncol. 2021, Onishi T et al. Clinical Genitourinary Cancer 2025)。抗癌剤の効果が不十分のかたや、治療後に筋層浸潤性膀胱がんが再発したかたは、すみやかに膀胱全摘除術に移行しますので、治療のタイミングを逸することなく、膀胱温存の可能性を追求できるものと考えています。
また、膀胱全摘術が必要なかたでも、尿路変向の選択肢として、自排尿型の新膀胱造設にも対応しており、患者さんのQOL向上を目指しています(がんの場所などで適応外となる場合もあります)。
手術は基本、ロボット支援根治的膀胱全摘除術を行い、出血量の大幅な減少、疼痛軽減、入院期間短縮など低侵襲な治療ができております。
転移のある尿路上皮癌に対しては抗癌剤や免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体(エンホルツマブベトチン)、また、適応する方にはFGFR阻害薬(エルダフィチニブ)での治療を行います。