腱板は肩関節を安定化させる棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋肉を指します。転倒などの外傷で断裂するものは半数で、残りの半数は肩峰と上腕骨に挟まれているため老化により断裂します。70歳代では約30%が断裂しており、近年MRIの普及にて五十肩と思われていたものが腱板断裂の診断がつくようになり有病率が増加傾向にあります。
一度腱板断裂が生じると、断裂部は経時的に進行すると言われています。広範囲腱板断裂になると手術治療はより困難となり、術後の治療成績も不良となります。患者さんの年齢や生活背景、症状、可動域、腱板断裂部位の大きさならびに肩関節の軟骨状態を検討した上で適切な治療方法を提示します。手術治療は内視鏡を用いて小皮切にて断裂部位の縫合を行います。糸が通されたアンカーというビスを骨に打ち込み、その糸を用いて腱板を修復します。断裂部位や大きさによって手術時間は異なり、縫合部位が治癒するまで安静が必要ですので約4-6週程度の外固定と6ヶ月-1年程度の術後リハビリテーションが必要です。
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