大動脈疾患としましてはほとんどが動脈瘤で、血管が風船の様に大きくなってくる真性動脈瘤と血管壁が裂けてしまう解離性動脈瘤があります。
どちらもその瘤径が5~5.5cmを超えてくると破裂の危険が高くなり、破裂すると突然死につながることから治療の対象となってきます。
一方、突然発症する急性大動脈解離におきましては、心臓から出てすぐの大動脈(上行大動脈)に波及する場合、約90%が発症1週間以内に破裂するとされており、緊急手術の対象となってきます。
横隔膜よりも上(胸側)に発症したものを胸部動脈瘤、下(お腹側)に発症したものを腹部動脈瘤、両方にまたがるものを胸腹部動脈瘤と分類しております。
原則耐術者(手術に耐えられる方)に対しましては、人工血管による置換術を、その他の方及び適応のある方に対しましては血管内治療(ステント治療)を行っております。
近年、動脈瘤に対するステント治療は、材料・手技の向上によってその適応が拡大されております。
全身麻酔は必要ですが、小さな創からカテーテルを挿入して動脈瘤をステントによってカバーしてしまう治療法です。
特に胸部動脈瘤では手術に比較すると低侵襲であり、適応症例を選択して試行しております。
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