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東日本大震災に対する当院の対応

東日本大震災 第6班 救護活動報告

【派遣期間】 平成23年 4月8日~4月12日  
【活動場所】 宮城県石巻市内(雄勝町大須地区)
【班員編成】
 班長 臼井 英治(内科)
 医師 中井 貴哉(研修医)
 看護師長 松嵜 美紀(手術室)
 看護師 森尾 志保(2病棟)
 看護師 渡司 雄大(救命病棟)
 主事 谷村 学(薬剤部)
 主事 落合 幸太朗(医療社会事業部)
 こころのケア 三堀 紗代(神経科)
 調整員 富内 直美(日本赤十字社三重県支部)

【活動内容】

平成23年 4月8日(金)

 日本赤十字社三重県支部救護班の第6班として山田赤十字病院を出発した。班員構成は医師2名、看護師長1名、看護師2名、主事2名、臨床心理士1名と三重県支部より支部調整員1名の計9名体制である。
 山田赤十字病院から車で津なぎさまち、津エアポートラインでセントレアへ、セントレアからはANAの飛行機で秋田空港に向かった。車2台に分かれて、秋田県支部を経由し石巻赤十字病院を目指した。途中、4月7日に発生した余震の影響で一部の高速道路が通行止めになり、一般道を走ることになった。一関市内をはじめ各所で停電をしており給油が困難な状況であった。秋田空港を出発しおよそ6時間後に石巻赤十字病院に到着し、この日は災害対策本部に到着の報告を行い宿舎へ向かった。

平成23年 4月9日(土)

 朝から石巻赤十字病院にて石川県の小松市民病院等と合流し、担当地区である石巻市雄勝町大須地区に向かった。雄勝町は石巻赤十字病院から車で2時間ほどの距離にあり、庁舎や病院など町の中心部が津波により壊滅状態であった。
 雄勝町にある大須小学校は高台にあるため津波の直接的な被害は逃れた。ライフラインは完全にストップしている状況であるが、発電車が来ており小学校は電気の使用が可能であった。
 私たちが到着した時には、大須小学校の避難所ではすでに松江赤十字病院とJapan Heartが活動をしており到着後彼らと情報交換を行った。避難所には521名の避難者が在籍しており、うち約370名は自宅に帰宅していた。私たちは情報交換の後2チームに別れて地区内の巡回診療や物資確認等を行った。 この日は16時ごろに活動を終え、石巻赤十字病院に向かった。

平成23年 4月10日(日)

 早朝に宿舎を出発し、石巻赤十字病院でポータブルトイレや医薬品など必要物品を補充し大須小学校に向かった。大須小学校到着後から松江赤十字病院と巡回診療を行った。当院は2チームに分かれて大須地区内の巡回診療を行い、小児麻痺による寝たきりの患者や高血圧の患者など計62戸を訪問した。また、学校長の要望により大須小学校に宿泊し、24時間診療が出来る体制を整えた。

平成23年 4月11日(月)

 午前中から大須地区の巡回診療を行った。計84戸を訪問し打撲等の患者に対し処方等を行った。震災で家族が亡くなったり、うつ病の症状がある患者に対して臨床心理士がメンタルフォローを行った。
 午後になると名古屋第二赤十字病院と亀田総合病院の医療チームが合流し、患者情報等の引継ぎを行い石巻赤十字病院へ撤収した。
 石巻赤十字病院に活動報告を行い、宿泊先の秋田に向かう途中に震度5弱の余震が発生した。

平成23年 4月12日(火)

  宿舎から秋田県支部に行き物資の整理等を行い秋田空港に向かった。帰りもANAで秋田空港からセントレアまで飛び、セントレアからは高速船や車を使い山田赤十字病院へ帰還した。帰還後、被爆量の確認を行い、次の班へ引継ぎを行った。

【気づき】

当班の活動時期は慢性期の救護活動になりつつあったが、余震が続いており給油所が利用できないなど不測の事態があった。対策本部と協力しながら臨機応変な対応が求められるだろう。

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